COLUMN

親の介護と仕事の両立|介護離職の前に知りたい制度と、時間を自分で決める働き方

働き方

2026.11.06

親の介護で仕事を辞める前に、介護休業・介護休暇・介護休業給付金などの公的制度と相談窓口を確認することが先です。そのうえで選べる、時間を自分で決める働き方も、講師・セラピストの実例とともに順に整理します。

「親の介護が始まったら、今の仕事を続けられるのだろうか」
「急な呼び出しが重なって、職場に迷惑をかけるのがつらい」
「いっそ辞めたほうがいいのかもしれない」

親の介護が現実になり始めると、こんな不安が一気に押し寄せてきます。

介護のために仕事を辞めることは「介護離職」と呼ばれます。辞めたあとの収入や暮らしを考えると、慎重に決めたいものです。決める前に、使える制度を確認しておくことが大切です。

本記事では、介護休業などの公的制度と、相談窓口を先に整理します。そのうえで、時間を自分で決める働き方を選択肢のひとつとして紹介します。

親の介護が始まったら、まず何をする?

まず、お住まいの地域の地域包括支援センターに相談してください。地域包括支援センターは、高齢者の介護や暮らしの相談を受け付ける、市区町村の窓口です(厚生労働省)。

介護サービスの利用には、市区町村への要介護認定の申請が必要です。何から手をつければよいか分からない段階でも、相談できます。一人で抱え込む前に、窓口につながることが最初の一歩です。

  • 地域包括支援センターに相談する:親が住んでいる地域のセンターが窓口になる
  • 勤務先の制度を確認する:介護休業・介護休暇・時短勤務などの有無を人事に聞く
  • 家族で役割を話し合う:兄弟姉妹と、できることを分担する

介護休業・介護休暇とは?取れる日数と給付金

介護休業は、対象家族1人につき通算93日まで、3回に分けて取得できる制度です。介護休暇は、年に5日まで(対象家族が2人以上なら年10日)、1日または半日単位で取得できます(厚生労働省)。

制度内容ポイント
介護休業対象家族1人につき通算93日まで、3回まで分割して取得できる介護の体制を整えるための期間として使う
介護休暇年5日まで(対象家族が2人以上なら年10日)。1日または半日単位通院の付き添いなど、短い用事に使える
介護休業給付金雇用保険から支給。休業開始時賃金日額×支給日数×67%が目安支給には条件と上限がある。休業中に賃金が出る場合は減額や不支給もある
※対象となる家族の範囲や取得の条件は、勤務先や雇用形態によって異なります。詳細は厚生労働省・ハローワーク・勤務先でご確認ください。

93日という期間は、介護をしながら働き続けるための体制を整える期間と考えられています。ずっと休むための制度ではないので、この間にケアマネジャーや家族と、介護の分担を決めておくことが大切です。

給付金の金額には上限があり、毎年見直されます。最新の情報は、厚生労働省やハローワークで確認してください。

▶ 関連記事:「今の仕事を続けるべきか」キャリアに悩んだときの判断基準と対処法

介護と仕事の両立で、辞める前に考えたい選択肢は?

選択肢は、今の職場で制度を使う、勤務形態を変える、働く時間を自分で決められる仕事に移る、の3つに大きく分けられます。「続けるか辞めるか」の二択で考えないことがポイントです。

選択肢メリット注意点
今の職場で制度を使う収入や経験を大きく変えずに続けられる制度の範囲や期間には限りがある
時短勤務・パートに切り替える勤務時間を短くしやすい時間を減らすと収入も減りやすい
働く時間を自分で決められる仕事に変える介護の予定に合わせて仕事を組める技術の習得や集客の準備が必要

介護は、いつまで続くか、どのくらい手がかかるかが見通しにくいものです。だからこそ、状況の変化に合わせて働く時間を調整できるかが、続けやすさの分かれ目になります。

時間を自分で決められる働き方には、どんなものがある?

そのひとつが、自宅サロンなどで、自分の予約枠を自分で決めて働くセラピストです。介護の通院や訪問の予定に合わせて、予約を入れる日と時間を決められます。

AGOメソッドの施術は、1時間程度で22,000円からです。たとえば午前に1枠、月10名の施術なら売上は22万円、手元に残るのは約20万円という計算になります。自宅開業なら月々の経費は0円、利益率は90%以上です。ただし、一例のシミュレーションで、収入を保証するものではありません。

AGOスクールでは、受講生の99%が女性で、年齢は21歳〜60代後半と幅広く、約4割が副業からスタートしています。入校時期は定めておらず、6ヶ月以内のデビューを目指すカリキュラムです。

▶ 介護と両立できる働き方は? LINEで簡単|働き方診断(約1分)で、あなたに合う形の目安がわかります。

介護を経験した講師・セラピストの声

AGO講師の山村聡美さんは、講師紹介ページで、結婚、出産、育児、介護と、家族を優先して過ごすなかで「ライフステージが変わるたびに『わたしは本当は何がしたいんだろう』と感じていました」と話しています。AGOに出会ったことで、「人生の舵を握るのは自分自身」と価値観が変わったそうです。

山村さんはVOICEでも、パティシエ、事務職を経て、親の介護のために退職した経験を語っています。40歳を目前に、再就職への一歩を3年間踏み出せずにいたものの、いまは仕事量を調整しながら家庭と両立できると話しています。

AGO講師の小林千恵さんは、ネイリストとして15年以上働くなかで、健康面と収入面の両方に将来への不安を感じ、AGOセラピストスクールに入校しました。講師紹介ページでは「健康はお金では買えません。AGOメソッドは、健康的で長期的に働いていける働き方です」と話しています。介護と仕事の両立を考えるとき、自分の体を守りながら続けられるかという視点は、大切な判断材料になります。

▶ 関連記事:介護士からセラピストへ

親の介護と仕事の両立に関する、よくある質問

介護休業は、何日まで取れる?

対象家族1人につき、通算93日までです。3回まで分けて取得できます。取得の条件や手続きは、勤務先や雇用形態によって異なるため、人事や厚生労働省の情報で確認してください。

介護休業中は、給料が出る?

勤務先から出るかどうかは、会社によって異なります。雇用保険の要件を満たせば、介護休業給付金が支給されます。目安は休業開始時賃金日額×支給日数×67%で、上限があります。

介護の相談は、どこにすればいい?

まず、親が住んでいる地域の地域包括支援センターです。介護サービスの利用や要介護認定について、無料で相談できます。

介護中でも、セラピストの仕事はできる?

予約枠を自分で決められるため、介護の予定に合わせて組み立てることを目指せます。ただし、介護の状況は人それぞれです。まずは公的な制度と窓口を確認し、そのうえで選択肢のひとつとして検討してください。

まとめ:介護離職の前に、制度と窓口を確認しよう

親の介護が始まったら、まず地域包括支援センターに相談し、介護休業・介護休暇・給付金などの制度を確認します。そのうえで、時短勤務や、働く時間を自分で決められる働き方も、選択肢に加えて考えてみてください。

「仕事を辞める」以外の道を一緒に探してみませんか?「LINEで簡単|働き方診断」では、かんたんな質問に答えるだけ(約1分)で、あなたに合った働き方のタイプと目安がわかります。診断のあとは、講師への個別相談もLINEから気軽にできます。

参考情報

モデル・モニター募集 — 全国で施術を受けてくださる方へ。スクールモデルは無料です 詳しく見る