COLUMN
介護士からセラピストへ
働き方
2026.09.18
「人の役に立つ仕事のはずなのに、どうしてこんなにお金が残らないんだろう」
「夜勤明けの身体で、この先何年続けられるのかわからない」
「介護の経験しかない自分に、ほかの仕事ができるとは思えない」
介護・福祉の現場で働きながら、こんな気持ちを抱えていませんか?
介護は誰かの毎日を支える、なくてはならない仕事です。それでも働いた時間と、手元に残るお金が見合わないと感じたとき、心はすり減っていきます。
本記事では、介護職の収入が上がりにくい仕組みを公的な統計から整理したうえで、人に触れるケアの経験がそのまま活きるセラピストという選択肢と、収入の決まり方がどう変わるのかをご紹介します。実際に介護士から転身した方の例も取り上げます。
介護職の給与は上がっている。それでも「手取り」が増えにくい理由
まず、現在地を数字で確認しておきましょう。処遇改善の取り組みによって、介護職の給与は少しずつ上がっています。
平均給与額は月33万円台。ただし「支給総額」の話
厚生労働省の「令和6年度介護従事者処遇状況等調査」によると、介護職員等処遇改善加算を取得している事業所で働く常勤の介護職員の平均給与額は、月338,200円(2024年9月時点)。前年の同じ月より13,960円増えています。
ただし、この金額は基本給に手当と一時金(賞与)を加えた「支給総額」です。ここから所得税・住民税・社会保険料が引かれるため、実際に口座に入る手取りは、支給総額よりかなり少なくなります。さらにこの数字は加算を取得している事業所の常勤職員の平均で、事業所の種類や地域、勤務形態によっても差があります。
「平均は33万円らしいのに、自分の手取りは15万円台」。この開きに戸惑う方が多いのは、こうした事情があるからです。
収入が「働いた時間」で決まる働き方の限界
もうひとつ、見落とされがちなのが収入の決まり方そのものです。シフト勤務では、収入を増やす方法は「勤務日数を増やす」「夜勤に入る」「役職に就く」がほとんど。つまり、時間と体力を差し出さないと収入が上がらない構造になっています。
一方、自分で料金を決められる働き方では、収入は「時間」ではなく「単価 × 人数」で決まります。この違いを整理すると、次のようになります。
| 比べる点 | 勤務して働く(施設・訪問) | 自分のサロンで働く |
|---|---|---|
| 収入の決まり方 | 勤務時間・日数・夜勤の回数 | 施術の単価 × 人数 |
| 収入を増やす方法 | シフトを増やす、役職に就く | 技術を磨く、単価を見直す |
| 働く時間 | シフトで決まる | 自分で決める |
| 収入の安定 | 毎月ほぼ一定で見通しが立つ | 集客しだいで変動する |
| 始めやすさ | 資格と求人があればすぐ | 技術の習得と集客の準備が必要 |
勤務して働くことには、毎月の収入が読めるという大きな安心があります。ただ「これ以上シフトも夜勤も増やせない」ところまで来ているなら、収入の決まり方そのものを変えるという選択肢を知っておく価値はあります。
▶ 関連記事:「今の仕事を続けるべきか」キャリアに悩んだときの判断基準と対処法
介護の経験は、セラピストの仕事でそのまま強みになる
「介護しかやってこなかったから」と転職をためらう方は少なくありません。けれど介護の現場で身につけた力は、人の身体に触れるセラピストの仕事と重なる部分がとても多いのです。
| 介護の現場で身につけた力 | セラピストの仕事での活き方 |
|---|---|
| 人の身体に毎日触れてきた経験 | 触れられる側の緊張や不安がわかり、手の当て方が丁寧になる |
| 顔色・姿勢・歩き方を見る観察力 | お客様の身体の状態や癖を捉え、カウンセリングに活かせる |
| 話を受け止める傾聴の姿勢 | 悩みを引き出し、信頼につながる |
| 記録・申し送りで培った言語化 | 施術の内容やセルフケアを、わかりやすく伝えられる |
| 幅広い年代・状態の方への対応 | 年齢を問わず、落ち着いて向き合える |
未経験からのスタートに見えて、実はいちばん大事な土台がすでにできている。介護職から転身した方が早く現場に馴染めるのは、この積み重ねがあるからです。
自宅サロンなら、収入の残り方はこう変わる
AGOセラピストスクールで学べる整顔技術「AGOメソッド®︎」は、1時間程度で22,000円からの施術です。オールハンドで行うため大がかりな機器や商材の仕入れが要らず、自宅で開業すれば月々の経費は0円、利益率は90%以上を見込めます。
たとえば1日1枠、月に10名を施術した場合、売上は22万円。経費がかからない分、手元には約20万円が残る計算です。月20名なら、その倍を目指せる可能性もあります。
週5日フルタイムで働いた手取りと、月10日ほどの施術で残る金額。この差が、「収入の決まり方が変わる」ということの中身です。
※金額は一例のシミュレーションです。実際の収入は地域や活動状況によって異なり、収入を保証するものではありません。
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実例:週5日で手取り15万円だった、長野県の元介護士
AGOセラピストスクールには、介護の現場から転身した受講生がいます。長野県の山あいの町に住み、介護士として11年、週5日みっちり働いて手取りは15万円ほどだった女性です。
いつもなんでこんなにお年寄りのために働いているのに、お金が無いんだろう。わたしがやっている仕事って、価値がないのかなって悲観していました。
長野県の受講生(元介護士)
転機は、松本で活動する鈴木加奈講師との出会いでした。3人の子どもを育てながらセラピストとして働き、近くの湖に毎月のようにキャンプに来ては人生を楽しんでいる。その姿を見て「いてもたってもいられなくなった」と言います。すぐに施術を受けに行き、その場で入校を決めました。
そして現在、手取りは介護士時代の倍に。それまで東京に出ることもなかった生活から、海外へ足を運ぶまでになりました。
わたしは直感で人生は変えられることを経験しました。
長野県の受講生(元介護士)
特別な資格や経歴があったわけではありません。11年間、人の身体に向き合ってきた経験を別の形で活かした結果です。
なお、AGOセラピストスクールの受講生は99%が女性で、年齢は21歳から60代後半まで。約4割は今の仕事を続けながら副業としてスタートしています。いきなり辞めずに始める人のほうが、むしろ多いのです。
▶ 関連記事:ひとりセラピストという働き方|小顔ではなく「整顔」で高単価、ママが午前中だけで月20万円を目指せる理由
介護職から転身するときに、確認しておきたい4つのこと
勢いだけで動くと、あとから苦しくなります。次の4点を先に整理しておくと、落ち着いて進められます。
- いきなり辞めない:勤務を続けながら学び、お客様が付いてきたタイミングで切り替える。副業として始められるかは、まず勤務先の就業規則を確認する
- お金の計画を立てる:学ぶ期間の生活費、受講にかかる費用、開業までの期間を書き出しておく
- 開業の手続きを知っておく:個人で事業を始めるときは「個人事業の開業・廃業等届出書」を、事業を始めた日から1か月以内に納税地の税務署へ提出します(国税庁)。詳しい判断は税務署や税理士に相談を
- 家族に話しておく:自宅を使うなら特に、早めに共有しておくほど進めやすくなります
AGOセラピストスクールは入校時期を定めておらず、思い立ったときに始められます。未経験からでも6ヶ月以内のデビューを目指すカリキュラムで、在籍中から集客を実践。修了後もフォローアップ(月1万円・税別)があり、約8割の方が継続して利用しています。全国に講師がいるため、地方にお住まいでも学べます。
▶ 関連記事:セラピストに資格は必要?民間資格と国家資格の違いと、未経験から始める道
まとめ:介護で培った「人に向き合う力」は、次の仕事でも武器になる
介護職の給与は少しずつ改善していますが、収入が「働いた時間」で決まる限り、増やすには時間と体力を差し出すしかありません。一方で、単価と人数で収入が決まる働き方なら、働く時間を増やさずに手元に残る金額を変えていける可能性があります。
そして、11年間人の身体に触れ、話を聴き、状態を見てきた経験は、どこへ行っても消えません。「介護しかやってこなかった」のではなく、「介護でここまで身につけた」のです。
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