COLUMN

ネイリストの次のキャリア

働き方

2026.09.19

「好きで始めた仕事なのに、この先ずっと続けられるのか自信がない」
「単価を上げたいけれど、近くにもっと安いサロンがある」
「手も目も肩も限界。10年後、同じスピードで施術できる気がしない」

ネイリストとして働きながら、こんな不安を抱えていませんか?

技術が好きで、お客様に喜んでもらえるのも嬉しい。それでも「将来」という言葉が出てきた瞬間に足がすくむ。そんな気持ちは、美容の仕事に真剣に向き合ってきた人ほど強くなります。

本記事では、ネイリストが将来に不安を感じる理由を整理したうえで、今の仕事を手放さずに「手に職を広げる」という考え方をご紹介します。ネイリストから整顔セラピストへ進み、ニューヨークを目指す小林千恵講師のキャリアも取り上げます。

ネイリストが「将来が不安」と感じる3つの理由

収入の上がり方に天井が見えやすい

厚生労働省の職業情報提供サイト「job tag」では、ネイリストの平均年収は320.6万円と示されています(この数字は、ネイリスト以外の美容サービス・浴場従事者を含めた集計値です)。

もちろん、指名や独立で平均を大きく上回る方もいます。ただ、サロン勤務の場合は売上に対する取り分が決まっていることが多く、収入を増やす手段が「予約を詰める」に寄りやすいのが実情です。

身体への負担が積み重なっていく

同じ姿勢で手元を見続ける時間の長さは、ネイリストなら誰もが感じているところです。目の疲れ、肩や首のこわばり、指先の酷使。1日に何人も施術すれば、その負担は確実に積み重なります。

「体力があるうちは大丈夫」で乗り切れても、10年後・20年後も同じペースで施術できるかと考えると、不安が大きくなるのは自然なことです。

流行と競合の変化が速い

デザインの流行は毎シーズン移り変わり、新しい技法や商材も次々に出てきます。学び続けられるのは面白さでもありますが、走り続けないと置いていかれる感覚が不安につながることもあります。

収入を増やす方法は3つしかない

不安の正体を分解すると、実はとてもシンプルです。施術で収入を増やす方法は、次の3つに限られます。

収入を増やす方法できることぶつかりやすい壁
① 働く時間を増やす予約枠を増やす、営業日を増やす体力と生活時間に限りがある
② 客数を増やす集客を強化して回転を上げる1人あたりの施術時間は短縮しにくい
③ 単価を上げるメニューや提供する価値を変える同じメニューのままでは上げにくい
※どのサロンにも当てはまる一般的な整理です。

①と②はやり尽くしている方が多いはずです。残るのは③ですが、同じメニューのまま値上げするのは簡単ではありません

そこで出てくるのが、「今の技術に、別の高単価な技術を足す」という考え方です。辞めるのでも、乗り換えるのでもなく、広げる。すでにいるお客様に新しい価値を届けられるので、ゼロから集客をやり直す必要もありません。

▶ 関連記事:同業種の他社・競合に転職できる?成功するコツは?メリットとデメリットを徹底解説

ネイリストの経験は、セラピストの仕事でそのまま活きる

「まったく別の技術を一から学ぶなんて無理」と思われるかもしれません。けれど、ネイリストとして積み上げてきたものの多くは、セラピストの仕事にそのまま持ち込めます。

ネイリストとして培った力セラピストの仕事での活き方
ミリ単位で整える手先の繊細さ力任せではない、細やかな手技につながる
お客様の手に長時間触れてきた経験触れ方の加減や、緊張のほぐし方がわかる
左右差やバランスを見る目顔や身体の左右差・姿勢の癖に気づける
施術中の会話とカウンセリング力悩みを引き出し、提案につなげられる
SNSでの発信・写真の見せ方そのまま新メニューの集客に使える
リピーターとの関係づくり既存のお客様に新しいメニューを届けられる

未経験からのスタートに見えて、実は同じ土台の上に積み上げる。これがネイリストの強みです。

高単価の技術を足すと、収入の形はこう変わる

AGOセラピストスクールで学べる整顔技術「AGOメソッド®︎」は、1時間程度で22,000円からの施術です。機器や商材の仕入れが不要なオールハンドの手技なので、自宅で開業すれば月々の経費は0円、利益率は90%以上を見込めます。

たとえば1日1枠、月に10名の施術で、売上は22万円。経費がかからない分、手元には約20万円が残る計算です。今のネイルの仕事を週3〜4日続けながら、空いた曜日に整顔のメニューを入れる、といった組み方も目指せます。

※金額は一例のシミュレーションです。実際の収入は地域や活動状況によって異なり、収入を保証するものではありません。

▶ 今の技術に何を足せばいい? LINEで簡単|働き方診断(約1分)で、あなたの強みを活かす働き方がわかります。

講師の実例:ネイリスト10年から、ニューヨークを目指す小林千恵講師

AGOセラピストスクールの小林千恵講師は、10年以上ネイリストとして働いてきた方です。コロナ禍をきっかけにSNSの仕事を始め、ノマドワーカーとして憧れのニューヨークと日本を往復する生活を実現しました。

ところが、2023年に1ヶ月のニューヨーク滞在を叶えたとき、満たされない自分に気づいたといいます。

それは、ニューヨークの“場所”で働きたいわけではなく、ニューヨークにいる人々と“コミュニケーション”を取りたいということ。ノマドという働き方は確かに何処にいてもお金を稼げますが、それは私が本当に求めている働き方ではないと感じました。

小林千恵講師

日本に戻ってもやもやしていたときに出会ったのが、AGOメソッドでした。スクールが海外進出を視野に入れていることを知り、施術を受けて入校を決意。現在は認定講師として、ニューヨークでのサロン開業を目指しています。

私の夢は、活動の拠点とするニューヨークでサロンを開くこと。しかし、それは私一人の夢ではありません。日本で日々努力を重ねているAGOセラピストの生徒さんたちをニューヨークへ連れて行き、世界を舞台に活躍するチャンスを作りたい——。

小林千恵講師

海外で働くことは、思っているより遠い話ではないのかもしれません。外務省の「海外在留邦人数調査統計」によると、ニューヨーク都市圏には3万7,345人の日本人が暮らしています(2024年10月1日現在)。これは海外在留邦人全体の2.9%にあたり、都市別では3番目の多さです。

小林講師は、今の場所に息苦しさを感じている人へ、こんな言葉を残しています。

「違和感」は、新しい世界へのパスポートです。
もしあなたが今、自分のいる環境に息苦しさや「違和感」を感じているのなら、それはあなたが輝くべき場所が「ここではないどこか」にあるというサインかもしれません。

小林千恵講師

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今の仕事を続けながら「広げる」ための始め方

辞めてから考えるのではなく、続けながら準備する。そのための進め方を整理しました。

  • 働き方の条件を決める:週に何日、何時間なら学ぶ時間を確保できるかを先に書き出す
  • お客様の顔を思い浮かべる:今のお客様のうち、顔や姿勢の悩みも話してくれる方は何人いるか
  • 勤務先のルールを確認する:サロン勤務なら、副業や他メニューの扱いを就業規則でチェックする
  • お金の計画を立てる:学ぶ期間の収入、受講にかかる費用、デビューまでの期間を見積もる

AGOセラピストスクールの受講生は99%が女性で、年齢は21歳から60代後半まで。約4割は別の仕事を続けながら副業としてスタートしています。入校時期は定められておらず、未経験からでも6ヶ月以内のデビューを目指すカリキュラム。在籍中から集客を実践し、修了後のフォローアップ(月1万円・税別)も約8割の方が継続しています。講師は全国にいるため、今の仕事を続けながら通える範囲で学ぶこともできます。

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まとめ:辞めるか続けるかの二択では、不安は消えない

ネイリストの将来への不安は、収入の伸びしろ・身体への負担・変化の速さから生まれます。そのどれも、「続ける」か「辞める」かの二択では解決しません。

解き方は三つ目の道、「広げる」にあります。ミリ単位の手先、触れ方の加減、お客様との関係。ネイリストが磨いてきたものは、次の技術の土台としてそのまま使えます。

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