二重顎は脂肪・むくみ・姿勢の3タイプに分かれ、対処法が変わります。むくみや姿勢が主な原因なら生活習慣の見直しで変化が出やすく、脂肪が厚い場合は数か月単位の取り組みが目安です。変化の出方には個人差があります。
自撮りをしたとき、顎の下にできた影に気づいて写真を消した。そんな経験はないでしょうか。体重は増えていないのに顎の下だけもたついて見える、朝と夜で印象が違う、横顔だけ気になる。二重顎の悩みは、こうした「自分だけが気づく違和感」から始まります。
そして多くの人が自力で何とかしようとします。ただ、うまくいかない原因の多くは努力不足ではありません。自分の二重顎がどのタイプかを見分けないまま、別のタイプ向けのケアを続けていることが原因です。むくみが主な原因の人が食事制限をしても、姿勢が原因の人がマッサージだけを続けても、ねらいはずれたままです。
この記事では、二重顎を脂肪・むくみ・姿勢の3タイプに分けて見分ける方法から、タイプ別の対処法、期間と費用の目安、放置したときに起こりうることまで整理します。感じ方には個人差があり、体調や病気が関わる場合は医師の診察が必要です。
こんな人に読んでほしい
- 体重は変わっていないのに、顎の下だけがもたついて見える
- 朝は気にならないのに、夕方になると顎まわりが重く感じる
- マッサージや体操を続けているのに、変化が分からず自信をなくしている
二重顎は自力で改善できる?まず何をすればいい?
結論から言うと、むくみタイプと姿勢タイプは自力のケアで変化を感じやすく、脂肪タイプは時間がかかります。最初にやるべきはマッサージではなく、自分のタイプを見分けることです。ここを飛ばすと、合わないケアを長く続けることになります。
二重顎とは?なぜ顎の下に段ができるの?
二重顎とは、下顎から首にかけてのラインがなだらかになり、顎の下に段や影ができた状態のことです。医学的な病名ではなく、見た目を表す言葉として使われています。
この段は、皮下脂肪・水分(むくみ)・皮膚のゆるみ・下顎の位置という4つの要素が重なってできます。「これをやれば解消する」という単一の答えがないのはそのためです。
【セルフチェック】あなたはどのタイプ?
次の表で当てはまる項目が多いところが、あなたの主なタイプです。複数にまたがる場合は、数が多い順に優先してケアします。
| チェック項目 | 当てはまるタイプ |
|---|---|
| 朝は軽く夕方に重くなる/塩分やお酒で悪化する | むくみタイプ |
| つまむと厚みがあり、体重の増減と連動する | 脂肪タイプ |
| 顎を引くと段が浅くなる/デスクワークが長い | 姿勢タイプ |
| 皮膚が薄く波打つ/体重は変わらないのに数年で目立ってきた | たるみが混ざるタイプ |
迷ったら、朝と夜に同じ角度で写真を撮って見比べてください。差が大きければむくみ、ほとんど変わらなければ脂肪や骨格の要素が強い、というのがおおまかな目安です。
むくみタイプの対処法
むくみタイプがまず見直すのは、塩分・睡眠・アルコールの3つです。マッサージより先にここを整えるほうが変化を感じやすい傾向があります。
厚生労働省のe-ヘルスネットによると、食塩摂取の目標量は18歳以上の男性で1日7.5g未満、女性で6.5g未満とされ、日本人の平均摂取量はこれを約3g上回っています。麺類の汁を残す、外食の頻度を調整するといった小さな変更から始めると続けやすくなります。
そのうえで、鎖骨まわりを手のひらで軽くなでる、湯船につかって体を温める、高すぎる枕を避けるといった工夫を重ねます。いずれも効果の感じ方には個人差があります。
姿勢タイプの対処法
姿勢タイプは、顎の位置を戻すことがそのまま対処になります。頭が体の真上に乗る位置に戻すと顎の下の皮膚と筋肉が伸ばされ、段が浅く見えるようになります。
意識したいのは3点です。1つめは画面の高さで、スマホは目の高さまで上げ、ノートパソコンは台を使います。2つめは舌の位置で、口を閉じたときに舌全体が上あごについている状態を基本にします。3つめは呼吸で、口呼吸が続くと口が開き、顎が引けた姿勢になりやすくなります。姿勢と顎の関係はストレートネックで顎がない?原因は?身体に与える影響と治し方でも詳しく扱っています。
脂肪タイプの対処法
脂肪タイプは、顔だけを部分的に減らす方法がないため、全身の体脂肪を落とす取り組みが基本になります。顎の下は皮下脂肪がつきやすい一方、減るときは全身と同じペースです。
厚生労働省のe-ヘルスネットでは、極端な食事制限は長続きしないため、摂取エネルギーを抑えつつ運動を継続することがすすめられています。体重の数%が落ちると顎まわりの印象が変わってきた、と感じる人が多い傾向です。数か月単位で見てください。顔だけが太って見える仕組みは顔だけ太るのはなぜ?顔太りを誘発する生活習慣と改善方法まとめも参考になります。
やりがちなNG:強く揉む・叩く・毎日長時間やる
二重顎のケアで最も多いのが、強い力で揉む、叩く、長時間続けるというやり方です。これはおすすめできません。
顎の下から首にかけての皮膚は薄く、強い刺激を繰り返すと赤みや色素沈着、皮膚のゆるみにつながることがあります。強く押せば脂肪が散るという仕組みもありません。「痛いほうが効いている」という感覚は結果と結びつきません。
もうひとつ多いのが顎を突き出す体操です。上を向いて口を大きく開ける動きを繰り返すと、顎関節に負担がかかる場合があります。顎に痛みや音がある人は、歯科や口腔外科の医師に相談してください。
AGO TOKYO SALONの現場から見た二重顎
小顔整顔サロン AGO TOKYO SALONでは、「痩せているのに二重顎がある」というご相談をよく受けます。共通しているのは体型ではなく頭の位置です。座った状態を横から見ると耳が肩より前に出ている方がほとんどで、その姿勢では顎の下の皮膚が常にたるんだ状態に置かれます。
もうひとつ多いのが、片側だけで噛むくせです。噛みやすい側の筋肉ばかりが使われると顎まわりの左右差が出て、片側だけ段が深く見えることがあります。ご自身は気づいていないことが多く、写真をお見せして初めて「たしかに」とおっしゃいます。
そのため当サロンでは、顎まわりだけでなく座り方・枕の高さ・噛む側といった日常の習慣をうかがいます。施術は医療行為ではありませんが、ご自宅での姿勢が変わった方のほうが印象の変化を感じやすい傾向があります。感じ方には個人差があります。
二重顎の改善にかかる期間と費用はどのくらい?
セルフケアなら費用はほぼかからず、変化を感じるまではむくみタイプで数日から2週間程度、姿勢タイプで1〜3か月程度、脂肪タイプで3か月以上が一般的な目安です。いずれも体質や生活習慣によって差があります。
タイプ別・変化を感じるまでの期間の目安
| タイプ | 期間の目安 | 主な取り組み |
|---|---|---|
| むくみ | 数日〜2週間程度 | 塩分・睡眠・アルコールの調整、入浴 |
| 姿勢 | 1〜3か月程度 | 画面の高さ、舌の位置、鼻呼吸 |
| 脂肪 | 3か月以上 | 全身の体脂肪を落とす食事と運動 |
| たるみが混ざる | 数か月〜 | 上記に加え、施術の検討 |
上の期間はあくまで目安で、過ぎれば変化が出ると約束するものではありません。特に脂肪タイプは途中で「変わらない」と感じてやめる人が多いため、写真を月1回撮って比べる方法をおすすめします。
セルフケアにかかる費用の目安
セルフケアはほぼゼロから始められます。ノートパソコン用スタンドが2,000〜5,000円程度、枕の買い替えが5,000〜20,000円程度。美顔ローラーやEMS機器は数千円から数万円と幅があるため、タイプを見分けてから選ぶほうが無駄になりにくくなります。
サロン・クリニックの費用の目安
| 選択肢 | 費用の目安(1回あたり) | 備考 |
|---|---|---|
| 小顔・整顔サロン | 5,000〜20,000円程度 | 医療行為ではない |
| 脂肪溶解注射(医療) | 10,000〜50,000円程度 | 複数回必要なことが多い |
| 医療ハイフ | 30,000〜100,000円程度 | 照射数や機器で変動 |
| 顎下の脂肪吸引(医療) | 200,000〜500,000円程度 | ダウンタイムあり |
金額はクリニックや地域、使用する薬剤・機器、麻酔の種類で大きく変わるため、上記は一般的な目安です。医療にあたる施術は、適応の判断も含めてクリニックにご相談ください。
費用で後悔しないために確認すること
確認しておきたいのは、総額・回数・追加費用・トラブル時の対応の4点です。1回分の価格だけが強調されている場合、回数を含めた総額が想像より大きくなることがあります。
国民生活センターには美容医療サービスに関する相談が数多く寄せられ、2022年度は3,000件を超えて過去5年で最多となりました。不安をあおられたり割引つきのモニター契約をすすめられたりしても、その場で決めずに持ち帰って検討してください。フェイスライン全体のケアはフェイスラインを引き締めるには?ぼやけた顔をスッキリ小顔にする方法もご覧ください。
二重顎の原因は何?痩せているのにできるのはなぜ?
二重顎の原因は皮下脂肪だけではありません。むくみ、姿勢、加齢による皮膚の変化、下顎の骨格という複数の要素が重なって起こります。痩せている人に二重顎ができるのは、脂肪以外の要素が主な原因になっているためです。
原因1:体重増加と皮下脂肪
最も分かりやすい原因が皮下脂肪です。顎の下は皮下脂肪がつきやすい部位で、体重が増えると比較的早く変化が出ます。厚生労働省のe-ヘルスネットでは、肥満は体脂肪が過剰に蓄積した状態でBMI25以上と定義されています。ただしBMIが標準でも顎の下だけ厚みが出る人はいるため、数値だけでは判断できません。
原因2:むくみ(塩分・睡眠・アルコール)
むくみは、体内の水分が皮膚の下にたまった状態です。塩分の多い食事、睡眠不足、アルコール、長時間同じ姿勢でいることが重なると起こりやすくなります。朝と夜で印象が変わる人はこの要素が強いと考えられます。
急に強くなった、片側だけ腫れている、痛みや発熱をともなうといった場合は、顎下のリンパ節の炎症など別の原因が関わっていることがあります。自己判断でケアを続けず、医師の診察を受けてください。
原因3:姿勢と舌の位置
頭が前に出た姿勢では顎と首の間の角度が狭くなり、皮膚と脂肪が折りたたまれた状態になります。この姿勢が長時間続くと、その形が定着しやすくなります。
あわせて見たいのが舌の位置です。舌が本来の位置(上あご)から下がっていると、顎の下の筋肉が使われにくくなるとされています。口が開いたまま作業していることが多い人は、この要素が関わっている可能性があります。
原因4:加齢による皮膚の変化と、もともとの骨格
年齢を重ねると皮膚の弾力が低下し、顎から首にかけての皮膚が下方向に移動します。体重が変わっていないのに数年かけて段が深くなった場合は、この要素が中心です。
また、下顎が小さい、または後ろに下がっている骨格の人は、脂肪が少なくても顎と首の境目があいまいに見えます。日本人に比較的多い骨格で、体質に近いものです。どちらもセルフケアで変えられる範囲は限られますが、姿勢とむくみを整えるだけでも印象は変わります。感じ方には個人差があります。
二重顎を放置するとどうなる?
二重顎そのものは病気ではないため、放置しても体に害が出るわけではありません。ただし原因が姿勢やむくみにある場合は背景ごと放置することになり、首や肩の不調、顔の左右差、たるみの進行につながることがあります。
見た目の変化:年齢が出やすい場所になる
顎から首にかけてのラインは、顔の中で年齢が出やすい場所です。段が深くなると輪郭がぼやけ、実際の体型より重い印象になりやすくなります。正面より横顔や斜め下の角度で目立つため、写真やオンライン会議で気づく人が多い部位です。
体への影響:首こり・肩こり・顎の負担
姿勢が原因の二重顎を放置すると頭が前に出た状態が続き、首の後ろや肩の筋肉に負担がかかります。顎関節に負担がかかることもあるため、顎に痛みや開けにくさがある場合は医師の診察を受けてください。
後悔の声:気づいたときには戻りにくくなっていた
「むくみだと思って何年も放っておいたら皮膚がゆるんでいた」という相談は少なくありません。むくみや姿勢が主な原因のうちは生活習慣の調整で変化が出やすい一方、皮膚のゆるみが進んでからでは手応えを感じにくくなります。逆に、あせって高額な施術を契約し、あとから「原因はむくみだった」と気づいて後悔する人もいます。
こんなときは医療機関に相談を
- 顎の下の腫れが急に出た、片側だけ大きい、押すと痛い
- 発熱やのどの痛みをともなう
- 顎を動かすと痛む、音がする、大きく開けられない
これらは見た目の問題ではなく、体の不調が背景にある可能性があります。医師の診察を受けてください。
よくある質問
二重顎は自力で解消できますか?
むくみと姿勢が主な原因なら、自力のケアで変化を感じられる可能性は十分あります。一方、皮下脂肪が厚い場合や皮膚のゆるみが進んでいる場合は、数か月単位の取り組みや医療の検討が必要になります。変化の出方には個人差があります。
痩せれば二重顎はなくなりますか?
脂肪タイプであれば体脂肪が減るにつれて印象は変わりますが、姿勢や骨格が主な原因の場合は体重を落としても残ります。痩せたのに顎の下だけ変わらない人は、脂肪以外の要素を先に見直すほうが近道です。
あご下のマッサージは毎日やったほうがいいですか?
強い力で長時間行うのはおすすめできません。顎の下の皮膚は薄く、強い刺激の繰り返しは赤みや皮膚のゆるみにつながることがあります。行うなら短時間・弱い力で、軽くなでる程度にとどめてください。
サロンとクリニックはどちらを選べばいいですか?
姿勢や生活習慣の見直しを中心にしたいならサロン、脂肪や皮膚のゆるみに直接アプローチしたいなら医療機関が選択肢になります。サロンの施術は医療行為ではないため、体の不調や明らかな腫れがある場合はまず医師にご相談ください。
まとめ
二重顎の対処でいちばん大切なのは、ケアの種類を増やすことではなく自分がどのタイプかを見分けることです。むくみ・脂肪・姿勢・たるみのどれが中心かで、やるべきことも変化が出るまでの時間も違います。
朝と夜で印象が変わるならむくみ、つまんで厚みがあるなら脂肪、顎を引くと段が浅くなるなら姿勢。この3つの見分けだけでも、次にやることははっきりします。むくみと姿勢は数日から3か月程度、脂肪は3か月以上が変化を感じるまでの目安です。
強く揉む・叩く・顎を突き出す体操を長時間続けることは避けてください。顎の腫れや痛み、開けにくさがある場合は医師の診察を受けてください。費用をかける場合も、総額・回数・追加費用を確認し、その場で契約せず持ち帰って検討を。まずは今日から、画面の高さと枕の高さを見直すところから始めてみてください。

